仲裁人協会研究委員会主催の研究会が行われ、和田仁孝教授による医療メディエーションについての報告があった。
特に院内メディエーションについての発展の経緯についての報告が参考になった。研修受講者だけでも2万人規模に及び、厚生労働省が診療報酬の対象とするなど予算的裏付けのある制度として確立するに至っている。
院内メディエーターの倫理と共に、院内ミディエーションシステムデザイン上の倫理も問題になってくると思えた。
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伺っていて驚いたのは、院内メディエーションのセッションを全部録音して、患者側にも音声データを提供するという運用をしている場合があるということだ。
構造的中立性はないので、むしろそうやって透明な運用をした方がかえってよいという。