アメリカに来てから日本人論を読みたくなって、kindleでいくつか読んでみた。
その中で、山本七平の議論に興味を引かれたし、説得的であると思えた。
通史的に書いてある、『日本人とは何か。(上)』〈下〉 があり、鎌倉時代の御成敗式目等に焦点を当てた『日本的革命の哲学』、徳川時代の心学等に焦点を当てた『日本資本主義の精神』がある。
徳川家康(上) (下) もおもしろかった。
家康は側近に外国人を置くなど、外国からの情報入手を重視していたという指摘があった。
歴史学や法制史の立場から彼の議論がどう見られているのかよく知らないのだが。
日本の社会が持つ特徴として、欧米との共通性と相違は何か、中国との共通性と相違は何かということについて、率直(straightforward)な見解(ナラティブ)が必要だと思うようになった。
日本人が消費することだけを目的にした日本人論でなく、外国人に通じるナラティブとして。