先週末は、全青司のトレーニング基礎編7期だった。
去年は3日(基礎編)+3日(中級編)+2日(上級編)だったが、今年はすべて2日ずつの全6日。
参加しやすくなったせいか、あるいは司法書士会本会での広報が功を奏したのかわからないが、28人の申込みがあり、27人の参加があった。
北は盛岡から西は熊本まで。年齢差も広かった。
何度やっても反省が出るのが調停トレーニングだが、初日の稲葉先生の調停デモについて、ご本人としての感想はともかくとして、わたしにとっては、このデモを見ることができてよかったと強く強く思えるものだった。
対話型調停を誤解して安易に決めつけている人というのが意外なほど多い。しかも、やっかいなことに、アンチだけでなくシンパにも存在している。
簡単に言うと、対話型調停=コミュニケーションスキル+(自分の)常識 (→だから法律を無視して良い)と思い込んでいる人と、対話型調停=コミュニケーションスキル+法律 (→だから法律を振り回しても良い)と思い込んでいる人が多すぎる。
そのどちらでもなく、両当事者の常識も、両当事者の権利に関わる主張も全部テーブルに載せて話し合いをするというのが、わたしが考える対話型調停である。
調停トレーニングというのは、調停では法律を無視していいのですか、逆に振り回していいのですか、どっちですか、と聞きに来ている参加者に、あなたは自分が当事者だったら、法律を無視したり、逆に振り回すような調停人に調停されたいですか、と、聞き返す仕事であるのだが、同時に、不快にさせずに楽しく、かつ、確かに別のやり方が存在するなぁと実感してもらわなければならない。
これが難しいのだが。