棚瀬一代(2010)『離婚で壊れる子どもたち 心理臨床家からの警告』 (光文社新書)
日本における主として父親の面会交流の権利があまりにも尊重されていないという問題意識から、共同親権制度の導入を提言している立場の本。
米国で単独親権制度から共同親権制度に移行した過程についてもわかりやすい説明がある。
日本の実務でよく見られる監護親付きの面会交流ではなく、別居親の祖父母や、その他の第三者のサポートの制度化を提言している。
棚瀬一代先生は第三者の例として、臨床心理士を挙げておられるが、メディエーショントレーニングを受けたことのあるボランティアも向いているのではないかと思った。