6/25-26の早稲田総研のトレーニングでは、トレーニング期間中に初めて風邪を引くという経験をしてしまった。
栄養ドリンクと風邪薬を飲みつつ、朝10:00から18:00までひとりで講師をするのはとても大変だった。のどが痛く、夕方4時以降になると話をするのもだんだんつらくなっていった。
参加者が4人と少なかったが、すべて遠方からの熱心な参加者で、参加していただいた方に心配していただきつつ講師をするという、幸せなようなみっともないような経験をした。4人という少人数は初めての経験だったが、ワークの中の議論がすべて見えるので新鮮だった。機械的に時間を切らなくてもよいというメリットはあったとおもう。
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翌27日の愛媛和解支援センターの市民公開講座でも、二人目の講演者の役だったので心配していたのだが、松山空港に着くと、不思議なことにだんだんと元気になってきた。
終わってから、元局アナのHさんに、今日はいつもより声に張りがあった、ボイストレーニングでもしたのかと言っていただく。
講演では、確かに、場の中で楽しんで話をするということは多少できたような気もする。が、「情景を描くように話す」ということがなかなかできないなぁと、改めて思った。
市民公開講座では、愛媛和解支援センターの利用を考えているという一般市民も何人かいたようで、当日その後申込をしていた人もいたようだ。
市民団体だが、動員もなく、100人くらいの座席がほぼ満席。
20分くらい会場と質疑応答をしたのだが、
・相手方が応諾しない場合はどうなるのか
・金銭債務で執行力をつけたいときはどうなるのか
・ある団体に苦情があり、将来志向で話し合いをしたいが、どういう場所に行けばいいのか
・調停人の資格制度はあるのか、将来できるのか
・最近の消費者にはごね得みたいな一部の傾向がでているように感じるがどう思っているか
など、かなり的確な質問が出た。
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懇親会では、「日本行政」の連載のことが話題に出る。
最近は、あいさつ代わりに、あの連載を読んでいるが・・、と、言われることが増えた。
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愛媛和解支援センターの活動に触れることは、学者として勉強になるという以上のものがある。
決して課題がない集まり、運動というわけではないが、誠実な情熱にあふれている。
しかも、現実的な安定感があり、「よいことやっているから説明が少なくていいというごまかしがない」ところもすごいところだとおもう。