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エピソード主体で話す

わたしはシンクタンク出身で、しかも統計データの分析などの仕事を中心にしていた時期も長かったので、人前で話をするときに、ついついマクロなデータや規則そのもののような堅い情報を中心に組み立てたくなるという癖がある。
まぁ、根がまじめだから、という話でもある。

しかし、こういう話の仕方は、あまり魅力的ではない。
話し手側に映像が描けていないので、冷たい情報だけを伝達することになりがちである。

「わたしは、○○が大事だと思う」というメッセージの裏に、そう思うに至るような、具体的なエピソードを、できれば複数話すのがよいとおもう。
エピソードとは、誰々が、どこどこで、どういう事情で、このようなことをしたといった話でよい。
メッセージとエピソードをセットにして手持ちのネタとしておくとよいようにおもう。

わたしは、人前で話すのはいまだにそれほど得意だとは思っていないが、大分場数を与えてもらって、ある程度は「先発完投してゲームを作る」ことができるようになってきた。
人柄とか話術とかの問題と思い込んで、自分を責めたりせずに、誠実に伝えるところに目標を置くことが大事だと考えている。(そうは言っても、ウケは狙いたくなるので、それを我慢するのも必要なポイントだ。)

わたし自身、「エピソード主体で話す」という目標は、さほど達成できているとは思えない。
しかし、それを忘れる傾向があるので気をつけておこうとするだけでも、多少の進歩はあったように思う。

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2009年10月28日 17:19に投稿されたエントリーのページです。

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