家事関係特化では初。
家裁調査官のOBが多数参加している団体と聞いたことがあるが、まだメンバーの方とはお会いしたことがない。
夫婦同席相談という活動もやっておられるようだ。
子どものある夫婦の離婚 テキスト・ブックあたりをみると、なんとなく紛争解決観が見えるところがある。
「(17)住まいを確保する」というのは当たり前だけれど、当事者本人でも後回しになったりしていたりする場合もあるのだろう。さらっとした整理に見えるが、豊富な解決経験がうかがえる。
一方、「心得」みたいなことを説くのに躊躇がないところあたりは少し引っかかる。
夫婦関係、親子関係みたいな場面では、わかっちゃいるけれどできないんだということばかりなのではないかというのが、「当事者としてのわたしの経験」だ。たとえ正しいことを言われても、どういう経緯でだれからどのように言われるかによって、受け取る側にとっての意味が非常に変わってくる。
まあ、同じ家裁の調査官と言っても、岩瀬純一氏と飯田邦男氏の本では、そのスタンスにおいて根本的なところで大きな違いがあるように思えるので、この機関でも最後はだれがやるかによって違ってくるとは思うが。
いずれにしても、単に認証だけとりましたという機関ではないはずなので、今後のどのように発展するかを勉強していきたいと関心を持っている。