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メディエーションとファシリテーション

PIフォーラムで、公共分野のファシリテータとして、活躍している人が言っていた話である。

「通訳なら、Aランクの実力があれば、常にAランクの仕事ができるのかもしれないが、ファシリテータは違う。仕事を請ける経緯などで、その能力を発揮できない。前さばきがCランクなら、Aランクの仕事しかできない。」


通訳でも、事前準備によって仕事の質が変わってくると思うが、公共分野のファシリテータの場合、確かにもっと難しくなると思う。
ここでの「前さばき」とは、ステークホルダ分析を言っていたり、中立的な対話進行に徹することができるという契約条件の設定やその公開を言っているのだとおもう。

メディエーションには、単なるスキルではなく、手続や制度を指向する側面がある。
そこはメディエーションの強みだろうと思う。
(もちろん、手続や制度だけでは意味のある実体にならない。)

ただ、ファシリテーションについても制度化して考えるべきという視点も持たれつつあるので、そうなってくるとあまり違いがなくなってくる。

よくメディエーションとファシリテーションの違いを聞かれるが、両者の違いっていうものがそんなに大事だとはわたしは思っていない。
むしろ、よいメディエーションとよくないメディエーションの違いを考える方が重要だとおもう。

ファシリテータとして現場経験のある人はそれなりの数おられるので、彼らの経験ももっとメディエーショントレーニングにも反映できたらと思う。

コメント (1)

こんばんは(^^)
この二日間仕事もしないで、娘とブログ覗いたりしてます。
仕事の忙しい合間の休息って感じです。
時間があるときに、またゆっくり寄らせていただきます。
ブログ応援してます(^_^)/
お互いがんばりましょう!!
それでは。また遊びに寄らせていただきます。

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2009年03月12日 12:45に投稿されたエントリーのページです。

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