« 即独立する弁護士 | メイン | 国センADR準備室、非常勤職員募集 »

オープン・スペース・テクノロジー

ハリソン・オーエン(著), ヒューマンバリュー (訳)(2007)『オープン・スペース・テクノロジー ~5人から1000人が輪になって考えるファシリテーションから』(ヒューマンバリュー)

嘉村賢州さんが紹介していた本。

わたしは、手法としては、3つポイントがあるように思った。

第一には、副題にあるように、人数が増えても実施可能なファシリテーション手法。
対話環境の整備に工夫をしているところがミソなのだろう。
長年の近隣紛争とか、怨念の親族紛争なんかは想定していないようだ。
ローコンテキストな話題を選んでいるような気がする。

第二には、「人と問題を切り離さない」ところ。
自分にとって情熱をもって実行できることを課題として話し合う。
課題を提案するか、他の人が提案している課題の所に足を運ぶかのいずれかを選ばなければならない。

第三には、成果をパソコンでまとめているところ。
ファシリテーション手法は発散系が多いが、成果物の作り方までガイドされている。

ファシリテーターのあり方としては、率直で正直で、自分自身であるというところが大事ということで、対話環境とか手続をいかに整備したとしても最後はやはり同じような話がでてくるのだなという感じもした。

過去のエントリー:ワールド・カフェ
kogolab:オープン・スペース・テクノロジー

About

2009年02月17日 08:47に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「即独立する弁護士」です。

次の投稿は「国センADR準備室、非常勤職員募集」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type