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自殺対策支援とメディエーター

ライフリンク(自殺対策のための活動をしているNPO)

このNPOは、NHKのディレクターだった清水康之という方(1972年生まれ)が、仕事を辞めて作った組織。
私より三歳若い。

メディエーションの役割が書かれていて、少し驚く。

ライフリンク:地域における「自殺対策支援ネットワーク」のモデル案(pdf)


メディエーターとは、自殺対策における「つなぎ役(推進役)」のこと。危機介入にしても、遺族支援にしても、自殺対策の活動は非常に過酷であり、みな目の前の活動に手一杯である。構成員が多様になればなるほど硬直化しやすくなるネットワークを常に有機的な状態に保つためには、純粋に「つなぎ役」に徹し、それぞれの構成員と信頼関係を築くことのできるメディエーターの存在が欠かせない。またメディエーターを孤立させないためにも、情報交換などができるメディエーター同士の「つながり」も必要である。

いろいろな良い活動がつながって行くことを祈りつつ。

コメント (2)

Eriko Okanouchi:

とても参考になりました。私が目指す草の根メディエーションも、草の根レベルで受けて、深刻化しているケースに際しては専門的知識者/団体とのリンクは欠かせないのでは、と感じています。私の印象では、日本でも個々の分野、カウンセリングとか、家庭内暴力...など、多種多様な組織が対策対応にあたっているけれど、その活動はバラバラ...ではありませんか?どんな問題も色々な要素が複雑に関係しあって起きると思いますので、より良い解決には相互のリンク(協力)は必須と思います。mediatorが各機関をつなぐfacilitator的な役割も果たせるととても良いと思いました。

ヱ:

レスポンスをいただくとはげみになります。

会うと「読んでます」と言われ、ギョっとすることがありますが、こうしてコメントいただけるとありがたいです。

相互リンクというのは、総論賛成でも実際にはなかなか進めるのが難しいのではないかと思います。
ライフリンクさんが成果を上げたのは、以前から地道に活動している人たちが支援したのも大きいような気がします。
成果の手柄争いになりがちなところを、目線を挙げて本来の目的に向かうというのは、できそうで案外難しいことなのではないかという感じがします。

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2008年07月08日 14:19に投稿されたエントリーのページです。

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