パニック障害は生理的・遺伝的な側面があるという話を、先日、臨床心理の先生から聞いた。
パニック障害は、電車に乗ってパニックになるというような経験から、電車に乗れなくなったりする人なのだが、元々、二酸化炭素濃度の変化に過敏な体質があるのだそうだ。
きっかけは体質だが、その体験の解釈や認知の過程で、その体験の恐怖が増幅されるというメカニズムになっていて、そのメカニズムの改善のための心理療法手法が確立しつつあるのだという。
もともと体質に原因があるのだから、それ以上心因をさぐったり、幼児の体験を聞いたりといったことはしないのだそうだ。
心理療法や、カウンセリングなどについて、あまりわかったようなことを軽々に言うべきでないと、つくづく感じる。