南雲治嘉[2006]『100の悩みに100のデザイン 自分を変える「解決法」』(光文社新書)
デザインの本質は、「問題を解決すること」です。(P5)
というもの。
原因除去モデルでなく、解決構成モデルで考える方法論を、デザイナーの立場で書いている。
99の悩みを見開き図解入りで解決方法を示していくというもの。
こういうスタイルを見ると、つい「吉本新喜劇ギャグ100連発」を思い出してしまうのだが。
「子供のために絵本を作ってみたい」という方法には、以下のステップが紹介されている。
1.テーマ設定
・何を伝えたい?
・子供への手紙のつもりで
・基本はポジティブ
2.ストーリー
・起承転結を
・悪者は必ずヒーローにやられる
・しかし、悪者は死なない
3.サムネール
・24場面に絞込み
・名刺サイズほどの絵を描く
4.ダミー
・原寸サイズで上質紙などに絵を描く
5.表現
・広げた形で絵と文字を入れる
・画用紙を使用
6.製本
・中を折って、背と背を接着していく
7.表紙
・厚紙で表紙
99の悩みは、数百の悩みの中から選んで答えたという構成なので、すべてが一貫したテーマになっているというわけではない。
他には、「色の持つ力」として、黄色は楽しい気分にするなどの効能も紹介していた。
最後の100番目の悩みは、あなたの悩みを書き込んでくださいとのこと。