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ハワイのADR事情

みなさんお知りになりたいであろう単価水準だが、ハワイでも本土でも弁護士のタイムチャージよりも調停人のタイムチャージが高いのだそうだ。(もっとも、「金の取れる」調停人は限られている。)
ハワイでは、一時間当たり150ドルから350ドル。
これは、米国の本土に比べると随分安いそうだ。
本土では一時間当たり450ドルくらいは普通で、900ドルくらいさえもざらにいるという話だった。

ハワイでは、元判事や弁護士たちがコミュニティの調停センターにトレーニングを受けに行ったり、経験を積むために無償ボランティアを行なう流れが明確になっているという。

以下、トレーニングに参加していた人の印象的な話。


実際に、コミュニティ調停に参加しているある弁護士:
自分が代理人として担当し、やたらもめていた案件が、調停で一発で解決して、びっくりしたのが調停を勉強しようと思ったきっかけだ。

別の元判事で、やはりコミュニティ調停に参加している方:
最近は流れが変わってきたが、しかし、「なおまだ学習過程にある」。

大手の保険会社で企業法務を長年担当してきたという日系人:
最近は裁判所が調停を命じるので、企業側として調停に参加することが増えてきたので、しっかり勉強したい。

カリフォルニア州の最高裁の判事:
ADRの先進州であるカリフォルニアでも、裁判官が本格的に調停を支持し始めたのは、最近の話である。

ハワイ大学の教授:
マテリアルそのものは自分にとって新しいことはない。しかし、Pepperdineの教え方に興味がある。最近、ハワイで調停の実践をしている者の間で、Pepperdineに勉強に行くものが増えている。

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2007年03月14日 12:36に投稿されたエントリーのページです。

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