弁護士 小松亀一 法律事務所 離婚離婚成立に当たり-ある審判官の思いやり溢れた言葉に感激
私がこれまで出会った審判官は、慌ただしく最後に出て来て、調停委員がご苦労の末まとめた調停条項を棒読みして、読み終わるとそそくさと退席する方が殆どでした。ところが先日、ある離婚調停でのある審判官の、これぞ正にpublic servantと、その姿勢に感激したことがあります。その審判官は、先ず調停条項を読み上げる前に気をつけて頂きたいこととして、
「いまから調停条項を読み上げますが、その内容について少しでも疑問点、不明点、納得できないと思う点があったら、どうぞ、私の話を遮ってかまいませんので、遠慮無く質問、意見等を述べて下さい。」
と丁寧に説示して、ゆっくり、ハッキリした言葉で読み上げられ、更に一通り読んで確認後、再度、ポイントだけ念を押して再確認され、当事者の納得状況を慎重に確認されました。私はこの段階で何と丁寧な進め方と感心しました。
んー。