森健[2006]『グーグル・アマゾン化する社会』(光文社新書)
ひとことで言えば、ロングテールとか参加型とか言うが、一極集中は取り返しがたく進んでいっているのじゃないか、という問題提起。
それは、ITに限らず、世界経済的な傾向だが、ITがそれを促進している側面もあると言っている。
梅田望夫に代表されるIT社会系のブログをたまにでも読む人なら、どこかで見たような話が多いのかもしれないが、バランスよく整理している本だとおもう。
本当は、その次に、グーグルやアマゾンを市民社会がどのように統治するかが問題となるはずなのだが、その点の分析や方向性のようなものは書かれていないように思える。