城繁幸[2006]『若者はなぜ3年で辞めるのか』(光文社新書)
退職したばかりということもあり、興味深く読んだ。
年功序列を基礎とする「昭和的価値観」にとらわれるな、というアジテーション本。
筆者自身、退職することを連絡したら、母親に「だめよ」と電話で言われたという経験を書いている。
わたしなりに要約すると、「昭和的価値観」(面倒見るから無理も聞け)の、「面倒を見るから」が崩壊している以上、無理を聞くというのは単なる惰性でしかない。そのことに気づいて、会社に残るにしろ、自分の人生は自分で切り開く覚悟を持つべきじゃないかという主張だと思う。
30代がうつ病が多いのは、単に激務というより、閉塞感によるものではないかという分析は正しいと思う。
たつをさんの、詳細な読書メモ(↓)もどうぞ。
http://nais.to/~yto/clog/2006-09-16-3.html